事前の準備が大事

近年の日本では、育休・時短勤務などで家庭と両立しながら働く女性を応援する企業が急増しています。
妊娠、育児を理由に女性を左遷、解雇することは法律で禁止されており、マタハラとして訴えられるケースもある程です。
しかし一方で、そのしわ寄せで苦しんでいる人もいることが問題になっています。
特に中小企業は日頃からギリギリの人員で働いているため、家庭の用事で急に休んだ人の仕事を、同僚が自分の仕事にプラスして掛け持ちしているケースが多発しているのです。
その結果、残業や休日出勤を強いられることがあり、職場の人間関係が悪化してしまうケースも多々あります。
実際に大手人材派遣会社が調査したところ、職場復帰した女性の4割が1年以内に辞職していました。
そしてそのほとんどが、人間関係を理由に辞職していたのです。

しかし、働く女性の中には辞職になるどころか、上手に家庭と両立して出世していく人もいるでしょう。
こうした出世していく女性に共通しているのは、育休中からしっかりと準備をして復帰していることです。
育児、家庭、仕事の掛け持ちで多忙になることが予め分かっているので、育休中にすぐに作れる料理の配達や残業になった時のベビーシッターなど、忙しくなった時に仕事に穴を開けない工夫をしています。
そのため仕事の穴を開けることが少ないので、周囲と信頼関係を築けることに加え、余裕が生まれると周囲に気遣いができるようになります。
するとさらに人間関係がスムーズになり、仕事がしやすくなるという好循環が起こっているのです。